もうひとつの美術館

もうひとつの渡辺豊重

2016.9.17-12.11

もうひとつの渡辺豊重(表)
もうひとつの渡辺豊重(裏)
那珂川を眺めるアトリエで生まれた作品は、地元小砂の土を使った「テラコッタ」、木の端材、段ボール、和紙などを使った「コラージュ」、「トルソシリーズ」、「鬼シリーズ」、「動刻シリーズ」と、実に多彩です。 この展覧会では、今年制作された大作「動刻2016」などの新しい作品も含めて2000年以降の作品をご紹介いたします。

1931年に東京生まれ。現在も日本の現代美術界の第一線で活躍する渡辺豊重は、色彩豊かに、独特のリズム感、ユーモア、エロス、ウィットを持ち、“生きる”ことの歓喜や哀愁を表現してきました。1990年より、もうひとつの美術館のある栃木県那珂川町(旧馬頭町)にアトリエを構え、創作の拠点を移していくあいだに、作品はそれまでと変わり、「鬼」シリーズ、さらに東日本大震災後には「動刻」シリーズへと展開していきました。80歳を越えても創作意欲に燃える渡辺は今、この地に根ざした、新たな制作に挑んでいます。
また彼は、「なかがわまちアートフォレスタ」(当美術館と那珂川町の共催で2008年、2011年、2014年と開催し、全国から障害者の作品を公募し、入選した作品を那珂川町のあちらこちらに展示する事業企画)での選考委員を引き受けるなど、地域の芸術文化の普及と啓蒙に協力しています。
本展覧会では、新作を含めた渡辺豊重の、2000年以降に制作された平面作品や立体作品を中心にご紹介いたします。また渡辺豊重による作品公開制作なども開催いたします。
渡辺豊重の作品を直に観ること、彼のアートの生まれる現場に立ち会うことにより、創作することの楽しさ、アートのすばらしさを知り、アートを身近に感じ、日常を創造的に楽しむ、ひとつの契機となることを期待しております。

◆出展作家

渡辺 豊重

 
会  期 2016年9月17日(土)— 12月11日(日)
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休 館 日 月曜日休館(但し祝日開館し、翌日の火曜日休館します。)
入 館 料 大人 800円、大学生 500円、小中高生・70歳以上・障害者・重度の方付添い 400円
団体20名以上 10%引(要予約)
主  催 認定特定非営利活動法人もうひとつの美術館
後  援 那珂川町、那珂川町教育委員会
助  成 栃木県経済同友会 第10回社会貢献活動支援助成、公益財団法人朝日新聞文化財団

*内容などの詳細については、もうひとつの美術館までお問い合わせください。
tel&fax:0287-92-8088 E-mail:mob@nactv.ne.jp